デル製PCでの不具合、MS月例パッチの適用順に起因か
一部デル製のパソコンで、マイクロソフトが5月に公開した月例セキュリティ更新プログラムを適用すると、ログインできなくなるなど不具合が発生している問題で、デルが原因を明らかにした。同社以外のPCについても影響を受ける可能性がある。

不具合のアナウンスを行っているデル
今回の不具合は、「Windowsを再開しています」や「Windows 7」との表示とともに青い画面のまま固まり動かなくなるケースや、壁紙のみ表示されるケースがあるほか、OSへのログイン画面が表示されず起動ができない、パスワードを入力する前の状態で止まる、といった現象が確認されている。
同社は、今回不具合が生じた原因について、4月に公開された更新プログラムのひとつである「3020369」に起因していると説明。ほかのプログラムよりあとに同プログラムをインストールする必要があったが、先にインストールされたため、今回の問題が生じたとしている。
マイクロソフトも同プログラムのサポート情報として、「Windows Management Framework(WMF)4.0」をアップグレードしようとする際、再起動の途中で止まる、更新プログラムのインストールを続行できなくなるといった不具合があるとしており、デル以外のパソコンで影響を受ける可能性もある。
デルでは、今回の問題についてマイクロソフトが近日中に修正を行うとし、修正が完了するまで自動更新を無効にすることや、手動で更新を行い、問題のプログラムのみ後でインストールする方法などをアナウンスしている。
また当初、影響を受ける環境について「Windows 7」「同8.1」の64ビット環境と発表していたが、情報を更新し、影響を受ける環境について「Windows 7」の32ビットと64ビット、および「Windows 2008 R2」の64ビットとした。
(Security NEXT - 2015/05/20 )
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