Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

大規模言語モデル推論エンジン「vLLM」に深刻な脆弱性

大規模言語モデル(LLM)の推論ライブラリ「vLLM」に深刻な脆弱性「CVE-2025-32444」が明らかとなった。

信頼できないデータをデシリアライズする処理に起因し、リモートより任意のコードを実行されるおそれがある脆弱性「CVE-2025-32444」が確認された。

「Mooncake」を利用する構成において、「ZeroMQソケット」がネットワーク上に公開された状態となり、「pickle」で信頼できないデータを処理するおそれがある。

3月に公表された「同0.8.0」にて修正された「CVE-2025-29783」と類似する脆弱性としている。

CVE番号を採番したGitHubでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを最大値である「10.0」と評価。重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

「vLLM 0.6.5」以降「同0.8.5」未満に影響があり、「同0.8.5」にて修正された。「Mooncake」を使用していない場合は、同脆弱性の影響を受けないとしている。

(Security NEXT - 2025/05/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Array AG」狙う攻撃、関連する複数IPアドレスを公開 - IPA
Ruby向けSAML認証ライブラリに深刻な脆弱性 - 最新版へ更新を
「Array AG」にCVE未採番の脆弱性 - 8月に国内で悪用被害
米当局、「ArrayOS AG」脆弱性など2件を悪用リストに追加
Synology製NASに複数脆弱性 - 情報漏洩やDoSのおそれ
「Avast Antivirus」macOS版に脆弱性 - RCEやDoSのおそれ
「MS Edge」にアップデート - 脆弱性14件を解消
「Langflow」に未修正脆弱性、緩和策を - 報告者「修正が後回し」
深刻な「React」脆弱性、米当局が悪用に注意呼びかけ
解析ライブラリ「Apache Tika」に深刻なXXE脆弱性 - コア部分も更新を