Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

キヤノン製プリンタや複合機に「passback攻撃」のおそれ - 200モデル以上に影響

キヤノン製のプリンタや複合機など、200モデル以上が影響を受ける脆弱性が判明した。ファームウェアの更新や緩和策の実施が呼びかけられている。

外部の「SMTPサーバ」や「LDAPサーバ」などと連携設定を行っている環境において、「passback攻撃」が可能となる脆弱性「CVE-2025-3078」「CVE-2025-3079」が判明したもの。管理者権限が必要となるが、認証情報を平文で取得されるおそれがある。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアはいずれも「8.7」、「CVSSv4.0」では「6.3」と評価されている。脆弱性の悪用による被害は確認されていない。

「imageRUNNERシリーズ」「同ADVANCEシリーズ」「imagePRESSシリーズ」「同Vシリーズ」「Sateraシリーズ」などあわせて200モデル以上がこれら脆弱性の影響を受けるという。

同社は一部モデルに対してセキュリティ対策を強化したファームウェアを用意。また緩和策を実施するよう呼びかけている。

また「Sateraシリーズ」の一部モデルに関しては別の脆弱性も判明しており、あわせて注意が必要となる。

(Security NEXT - 2025/05/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Git」「Citrix製品」の脆弱性悪用を注意喚起 - 米当局
ヘッドレスCMS「Directus」に脆弱性 - 7月の更新で対処
「ServiceNow AI Platform」に権限昇格の脆弱性
「Azure Databricks」「MS PC Manager」に深刻な脆弱性- すでに対策済み
IBM「Jazz Team Server」に深刻な脆弱性 - 修正版がリリース
Salesforce「Tableau」に深刻な脆弱性 - 7月の更新で対応
「MS Edge」にアップデート - 脆弱性1件を解消
「Apache Tika」のPDF解析に深刻な脆弱性 - 早急に対応を
露攻撃グループ、「Cisco IOS」旧脆弱性を悪用 - 制御システムにも関心
「Cisco IOS」脆弱性、公表から7年後も攻撃が継続