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メールで届いた「訃報」が実際はマルウェア - 中国グループが新手口

同社では、攻撃の発信元がサイバー攻撃グループ「DragonOK」であることを突き止めたという。同グループは、中国の江蘇省を拠点を置いていると見られ、2014年に日本や台湾の企業に対して標的型攻撃を行っていたことが米FireEyeによって報告されている。

「DragonOK」は、従来より「おとり文書」を好んで攻撃に利用しており、2014年の攻撃では、国内の大学出身者が送信したと見せかけた偽の「履歴書」を利用。マルウェアへ感染させようとしていた。

また「DragonOK」は、広東省を拠点とし、各国の政府や軍事組織を狙う別の犯罪グループ「Moafee」とも関係。共通のツールキットや攻撃手順を利用しており、地理的には離れているが、協力関係にあると見られている。

(Security NEXT - 2015/04/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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