2014年4Qの脆弱性届出は478件、ウェブサイトは過去3年間で最多件数
情報処理推進機構(IPA)とJPCERTコーディネーションセンターは、2014年第4四半期における脆弱性の届出状況について取りまとめた。ソフトウェアとウェブサイトともに届出が増加し、2014年は過去3番目に多い年になったという。
レポートによれば。同四半期に届出があった脆弱性関連情報は478件で、前四半期の239件から大幅に増加した。そのうちソフトウェア製品の脆弱性は86件と、前期の39件から倍増。ウェブサイト関連は392件の届出があり、これは過去3年間で最も多い件数となる。
受け付けを開始した2004年からの累計件数は、ソフトウェアが1952件、ウェブサイトが8703件で、あわせると1万655件となり1万件を突破。ウェブサイトが全体に占める割合は82%で、前期の84%から微減した。1就業日あたりの届出件数は4.17件で、前期の4.07件から増加している。
受付開始からの推移を見ると、もっとも届出が多かったのは2008年の2625件だが、2010年以降は増加傾向が続いており、2014年は3番目に届出が多い年となった。
ソフトウェア製品の届出件数を種類別に見ると、「ウェブアプリケーションソフト」が最多で50件を超えた。次いで「ルータ」「メールソフト」「グループウェア」と続く。スマートフォン向けアプリは2件で、2014年はひと桁台の推移となっている。
脆弱性が悪用された場合に生じる脅威は、「任意のスクリプト実行」が30件を超えて最多。累計でも37%を占める。次に多かったのは「任意のファイルへのアクセス」。そのほか、「サービス不能」「情報の漏洩」「任意のコマンドの実行」なども多かった。
(Security NEXT - 2015/01/29 )
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