Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ロシア政府が関係する「APT28」 - 中国発とは異なる傾向

米FireEyeは、ロシア政府より支援を受けていると見られる標的型攻撃「APT28」について分析を行い、詳細を明らかにした。

同社では、中国人民解放軍が関わったと結論付けた「APT1」をはじめ、政府機関が関わったと見られる攻撃に関して、コードナンバーを付けて分析を行っている。同社が把握したこれまでの攻撃は、いずれも中国政府が関係していると見られるが、今回あらたに公表した「APT28」は、背後にロシア政府が関係すると見られる標的型攻撃だという。

20141125_fe_001.jpg
「APT28」の概要(表:ファイア・アイ)

攻撃の目的は、政治関連の情報収集が中心で、中国の攻撃グループなどに見られる知的財産の窃取といった活動は見られないのが大きな特徴だった。

攻撃は少なくとも2007年より行われており、他国の政府、軍、安全保障機関を対象としていた。具体的には、グルジア、コーカサス地域、東欧諸国の政府や軍、北大西洋条約機構、欧州安全保障協力機構などを狙っていたという。

またマルウェアの開発者は、6年間にわたりロシア語を使用。モスクワやサンクトペテルブルグなど、ロシア主要都市における就労時間帯にマルウェアのコンパイルを行っているなど、複数の要因から同社はロシア政府の支援を受けている可能性が高いと分析している。

(Security NEXT - 2014/11/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

正規の「リモート管理ソフト」が攻撃者のバックドアに - 米政府が警戒呼びかけ
「情報セキュリティ10大脅威 2023」 - 組織は「ランサム」が引き続き首位
2022年4Qインシデント件数は減少 - ウェブ改ざんなど減少
取材や講演会依頼装う標的型攻撃 - 「コロナで中止」とつじつま合わせ
ランサム身代金、FBIは支払いに否定的ながらも一定の理解
年末年始に向けてセキュリティ体制のチェックを
Veeam製バックアップ製品を狙う脆弱性攻撃が発生 - 早急に対処を
「Citrix ADC」脆弱性、攻撃グループ「APT5」が悪用か - 米政府指摘
「Citrix ADC/Gateway」にゼロデイ脆弱性 - 標的型攻撃による悪用も
一時操業停止にも至ったサイバー攻撃 - 侵入口は廃棄直前の「VoIP GW」