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上場機に海外展開へ注力、消費者向け製品も - FFRI鵜飼氏

FFRIが、9月30日に東証マザーズへの上場を果たした。市場からの期待も大きく、株価が大きく上昇している。10月9日には、場中に1万円の大台に乗せる場面も見られた。

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鵜飼裕司氏

同社は、代表取締役社長の鵜飼裕司氏らによって創業。7年間で上場にこぎつけた。同氏は、世界的に知られるセキュリティ技術者で、セキュリティカンファレンス「Black Hat」のボードメンバーや、12月に開催される国内カンファレンス「CODE BLUE」のボードメンバーも務める。

IPOにおける公募価格は1450円だったが、初値は4010円と大きく上回り、その後も株価は堅調に推移。10月9日も前場からストップ高まで上昇し、10日間あまりで場中ではあるものの1万円の大台を記録した。時価総額も180億円に達する勢いだ。

今回の上場や市場の動きに関して、鵜飼氏は「多くの方々から寄せられる期待を感じている。さらにアクセルを踏み込み、期待に応えていきたい」と話す。

海外製品が席巻するセキュリティ市場だが、国内でセキュリティ技術の開発に取り組む同社の上場は、国内ベンチャー企業の事業展開や、技術者によるあらたな創業など、セキュリティ業界関係者にとって良い刺激となることは、まちがいない。

同氏も「ライバルは海外企業が多い。ぜひ、国内からもセキュリティ技術を開発する企業がどんどん出てきて欲しい」と語り、セキュリティ市場のさらなる活性化に期待を寄せる。

今後について同氏は、「IPOを契機にグローバル展開を強化したい」と説明。「法人を中心にビジネスを展開してきたが、セキュリティはコンシューマーにも必要な技術。これまで知名度の問題もあり、なかなかサービスを提供できなかったが、ぜひ力を入れたい(同氏)」。

(Security NEXT - 2014/10/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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