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「FFRI yarai」に新版、悪意あるOfficeマクロへの対策を強化

FFRIは、セキュリティ対策ソフトの最新版「FFRI yarai Version 3.5.0」をリリースした。

同製品は、複数の検知エンジンを搭載したマルウェア対策製品。最新版では、マルウェアの感染プロセスにおいてたびたび悪用されている「Office」のマクロ機能を用いた攻撃を防ぐ機能「ディープマクロ分析」を追加した。

同機能は、「Officeファイル」からマクロを抽出し、動作させることなく解析して悪意あるファイルを検出するもので、難読化されたマクロについても、難読化の特徴より検出が行えるとしている。

また、「機械学習エンジン」における検出方式を刷新。従来は実行しているプログラムの動作からマルウェアの判別を行っていたが、プログラムを動作させる前にサンドボックス上で仮想的に動作させる方法へ変更。マルウェアが活動する前に検出できるようになった。

さらにマルウェアの活動内容や解析情報をグラフィカルに表示できる機能を追加したほか、ログを外部送信する「Syslog送信機能」の強化なども行っている。

(Security NEXT - 2022/06/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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