Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2014年第2四半期の脆弱性届出は329件 - ウェブサイトの届出が倍増

情報処理推進機構(IPA)とJPCERTコーディネーションセンターは、2014年第2四半期における脆弱性の届出状況について取りまとめた。

20140724_ip_002.jpg
脆弱性の届出件数(表:IPA)

同レポートによれば、同四半期に届け出があった脆弱性関連情報は329件。前四半期の189件を大きく上回った。そのうちソフトウェア製品の脆弱性は40件で、前四半期の44件から減少する一方、ウェブサイトの脆弱性は289件と、前四半期の145件から倍増した。

受け付けを開始した2004年からの累計件数は、ソフトウェアが1828件、ウェブサイトが8019件で、あわせて9847件にのぼる。ウェブサイトが占める割合は81%と傾向に変化は見られない。1就業日あたりの届出件数は4.04件で、前期の4.01件からわずかに悪化した。

20140724_ip_003.jpg
脆弱性届出の推移(グラフ:IPA)

ソフトウェア製品の届出件数を種類別に見ると、「グループウェア」が最も多く、次いで「ウェブアプリケーションソフト」と「アプリケーション開発・実行環境」が多い。

またオープンソースソフトウェアの割合が上昇しており、今四半期は14件がオープンソースソフトウェアだった。累計でも全体の31%を占めている。

スマートフォン向けアプリの脆弱性届出件数は5件。2013年第3四半期は45件、第4四半期は46件と急増したが、それ以降は低水準で推移している。脆弱性が悪用された場合に生じる脅威は、「任意のスクリプト実行」が最多で、「情報の漏洩」「任意のコード実行」と続いた。

(Security NEXT - 2014/07/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
先週注目された記事(2024年4月14日〜2024年4月20日)
「JVN iPedia」登録、前四半期から4割減 - 累計20万件を突破
先週注目された記事(2024年4月7日〜2024年4月13日)
先週注目された記事(2024年3月31日〜2024年4月6日)
先週注目された記事(2024年3月24日〜2024年3月30日)
サイバー攻撃で狙われ、悪用される「正規アカウント」
先週注目された記事(2024年3月17日〜2024年3月23日)
ランサムリークサイト、年間約4000件の投稿 - 身代金支払うも約2割で反古
先週注目された記事(2024年3月3日〜2024年3月9日)