Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

偽「Flash Player」更新サイトへの誘導、国内から1万7000件超

広告ネットワークにおいて、不正広告な配信された問題で、誘導先となったマルウェア配布サイトに、日本国内から1万7000件以上のアクセスがあったことがわかった。

米国の広告ネットワーク「Yahoo! AdExchange」経由で、不正なスクリプトによって「Adobe Flash Player」のアップデートを装った警告画面を表示する広告が配信、拡散したもの。

20140625_tm_001.jpg
不正サイトへのアクセスは、7割近くが日本からだったという(図:トレンドマイクロ)

国内において同ネットワークと提携していたマイクロアドの広告ネットワークを通じ、ニコニコ動画へ広告が配信される事態が発生。ドワンゴとマイクロアドでは被害状況など調査を進めている。

トレンドマイクロによると、問題の広告がインターネット上に配信されたのは、6月19日から23日までの5日間で、誘導先のマルウェア配布サイトに対し、全世界から約2万5000件のアクセスがあったという。

そのうち日本国内からのアクセスは1万7000件以上に及んだ。この点については、マイクロアドも「Yahoo! AdExchange」より配信された広告が日本向けのものだったことを明らかにしており、日本を集中的に狙った攻撃だったと見られる。

(Security NEXT - 2014/06/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

RSSフィードが改ざん、外部サイトのリンク混入 - リョーサン菱洋HD
アプリ生成「Lovable」に脆弱性 - 生成プロジェクトに影響
【特別企画】サイバー攻撃の標的はOS以下のレイヤーへ - 求められる「信頼たる端末」
財布通販サイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性
「OpenPGP.js」の署名検証に脆弱性 - 修正パッチをリリース
PostgreSQL向けミドルウェア「Pgpool-II」に認証回避の脆弱性
SAMLライブラリ「samlify」に「クリティカル」脆弱性
ランサム感染でネットワーク遮断、授業は継続 - 宮学女大
「FortiVoice」などFortinetの複数製品に脆弱性 - すでに悪用も
「VMware Tools」に脆弱性 - アップデートをリリース