ダウンローダーが活発、Flash Playerの脆弱性狙う攻撃も - ESETレポート
キヤノンITソリューションズは、ESETがまとめた4月に国内で観測されたマルウェアのランキングを発表した。ダウンローダー型トロイの木馬が、上位10件中、6件を占めている。
4月に国内で最も多く検出されたマルウェアは、3月と同じく「Win32/TrojanDownloader.Waski.A」だった。インターネットから別のマルウェアをダウンロードするトロイの木馬で、一時減少傾向にあったものの、2月から再び増加傾向が続いている。マルウェア全体に占める割合も、前月の5.9%から9.9%へ4ポイント上昇した。
ダウンローダーは、「Win32/TrojanDownloader.Waski.A」以外にも多数検知されており、3位の「Win32/Wigon.PH」や4位の「Win32/TrojanDownloader.Small.ADP」など、同社ランキングの上位10位圏内に6件が入った。
また2番目に多く検出されたのは、前月と変わらず「SWF/Exploit.Agent.FE」。全体から見た割合は4.8%で、前月の5.4%から微減した。同マルウェアは、「Shockwave」の不正なコードにより、2月および3月に修正されたFlash Playerの既知の脆弱性を攻撃する。
ESETがまとめた4月のマルウェアランキングは以下のとおり。
1位:Win32/TrojanDownloader.Waski.A
2位:SWF/Exploit.Agent.FE
3位:Win32/Wigon.PH
4位:Win32/TrojanDownloader.Small.ADP
5位:HTML/Iframe.B.Gen
6位:Win32/TrojanDownloader.Waski.B
7位:Win32/TrojanDownloader.Zurgop.BK
8位:HTML/ScrInject.B.Gen
9位:Win32/TrojanDownloader.Agent.RZI
10位:Win32/PSW.Fareit.A
(Security NEXT - 2014/06/02 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
国内インシデント、前四半期比9.4%増 - サイト改ざんが1.8倍
サポート詐欺の相談が1000件超 - SNS乗っ取り相談も増加
2024年の不正アクセス届出166件 - 脆弱性や設定不備が標的に
先週注目された記事(2025年2月16日〜2025年2月22日)
2024年4Qのセキュ相談 - 「不正ログイン」が45%増
2024年4Qのインシデントは約8%増 - 「FortiManager」脆弱性の侵害事例も
先週注目された記事(2024年12月29日〜2025年1月4日)
先々週注目された記事(2024年12月22日〜2024年12月28日)
先週注目された記事(2024年10月27日〜2024年11月2日)
「偽警告」相談が半減するも油断禁物 - 引き続きサポート詐欺に警戒を