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検索結果からアドウェアサイトへ誘導する「Boaxxe.BE」が最多 - ESETレポート

キヤノンITソリューションズは、ESETがまとめた2月に国内で観測されたマルウェアのランキングを公開した。

同社のレポートによれば、2月に国内で最も多く検出されたマルウェアは、「Win32/Boaxxe.BE」だった。検索エンジンの検索結果を改ざんし、アドウェアがしかけられたサイトにリダイレクトするマルウェア。

2013年11月後半から12月にかけて検出が目立つようになり、1月のランキングでは2位に入った。さらに2月も増加を続けて最多となり、全体の8.8%を占めている。

続いて多く検知したのは、ダウンローダー型トロイの木馬である「Win32/TrojanDownloader.Waski.A」。1月がピークでその後は減少傾向にあり、順位を1つ下げた。しかし依然として全体の7.7%にのぼり注意が必要。

それ以外にも、ダウンローダーは1月に引き続き多数検知されており、「Win32/TrojanDownloader.Waski.B」が3位、「Win32/TrojanDownloader.Wauchos.Z」が4位に入った。また、オートラン機能を悪用しておもにリムーバブルメディア経由で感染を広げるマルウェアの総称である「INF/Autorun.Sz」が6位に順位を上げている。

ESETがまとめた2月のマルウェアランキングトップ10は以下のとおり。

1位:Win32/Boaxxe.BE
2位:Win32/TrojanDownloader.Waski.A
3位:Win32/TrojanDownloader.Waski.B
4位:Win32/TrojanDownloader.Wauchos.Z
5位:Win32/Spy.Zbot.AAU
6位:INF/Autorun.Sz
7位:HTML/Iframe.B.Gen
8位:Win32/Injector.AUZX
9位:Win32/Kryptik.BUME
10位:Win32/Kryptik.BVGA

(Security NEXT - 2014/03/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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