Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2013年第2四半期はAndroidマルウェアが35%増加 - 半年で前年検知数に迫る勢い

マカフィーによれば、Androidを狙う不正アプリが急増している。2013年上半期を終えた時点で2012年の検出数に迫る勢いで拡大しているという。銀行がSMSで発行したワンタイムパスワードを盗むマルウェアも多様化している。

20130920_ma_001.jpg
2013年上半期を終えた時点で前年検知数に迫る勢いだった(グラフ:マカフィー)

同社によると、Androidを狙ったマルウェアが高い伸び率を見せており、前四半期から35%増を記録。データベースに登録されたサンプル数は1万7000件を超えたという。2013年半ばの段階で、前年の年間検出数に迫る勢いで、年末には前年の2倍以上まで増加する見込みだ。

マルウェアの種類も多様化が進んでいるという。ヨーロッパやアジア圏の銀行では、オンラインバンキングの二要素認証としてSMSを利用するケースが多いが、このSMSを窃取するマルウェアも複数の種類が確認されているという。

また、架空の有料サービスに登録させて金銭を詐取する出会い系アプリが急増。インストール時に端末からユーザー情報や個人情報を収集するため、被害が拡大するおそれがある。

さらに、スパイウェアとして動作するよう改変された正規アプリや、インストーラなどの有用ツールに偽装したアプリも多数確認された。いずれもデバイス内の個人情報を収集して、外部サーバに転送する機能を備えている。

(Security NEXT - 2013/09/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
2024年1Qのセキュ相談、「サポート詐欺」「不正ログイン」が過去最多
セキュリティ相談、前四半期比46.9%増 - 「偽警告」が倍増
初期侵入から平均62分で横展開を開始 - わずか2分のケースも
サイバー攻撃で狙われ、悪用される「正規アカウント」
先週注目された記事(2024年3月17日〜2024年3月23日)
J-CSIP、2023年4Qは脅威情報15件を共有 - 巧妙なフィッシングの報告も
2023年4Qにおけるtelnetの探索、12月下旬は10月初旬の3倍に
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増
悪意あるファイル、1日あたり約41万件 - 前年比3%増