Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Symantec、異なる実行環境の実行ファイルに感染する「Xpiro」亜種を確認

Symantecは、異なる実行環境の実行ファイルへ感染する機能を備えた「Xpiro」のあらたな亜種を確認した。ブラウザへ機能拡張をインストールし、情報を盗み出す機能も備えていた。

同社が確認した「W32.Xpiro.D」「W64.Xpiro」は、32ビット環境である「Intel 386」にくわえ、64bit環境である「Intel 64」「AMD64」の環境に対応したウイルス。

32ビットの感染ファイルから、64ビットの実行ファイルへ感染するなど、異なる環境のファイルへ感染でき、拡大を広げて行くことが可能だという。

感染活動としては、最初に「win32」のサービスに対して感染を試み、次にデスクトップフォルダやスタートメニューフォルダにあるリンクファイルから実行ファイルを探し出して感染。最終的には、固定ドライブ、リムーバブルドライブ、ネットワークドライブなどの実行ファイルへ感染する。

さらにブラウザ「Firefox」「Chrome」の拡張機能を追加し、ブラウザのセキュリティ設定を脆弱な状況へ変更。

これらブラウザによるインターネットへの接続を監視し、情報を外部へ漏洩する。また他マルウェアが感染するおそれがある特定のサイトに対するリダイレクトや、感染を気が付かれないよう隠蔽する機能も備えていた。

(Security NEXT - 2013/07/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

IIJ、「Mirai亜種」解析ツールを無償公開 - C2や感染傾向を可視化
「サポート詐欺」で1000万円超の被害 - ネットバンクへ誘導
サイゼリヤ、ランサムウェア攻撃で個人情報流出 - 6万件超が被害か
ライクキッズへのランサム攻撃 - 脆弱性を突いて侵入
研究室サーバに不正アクセス、学生情報が流出か - 室工大
学外からアクセスできる業務PCがランサムの標的に - 東北学院大
神奈川県下水道公社でランサム被害 - 下水処理施設の稼働に影響なし
東京海上Gの顧客情報が流出した可能性 - 損査業務には影響なし
委託先でランサム感染、顧客情報流出の可能性も - リコー
再委託先でランサム感染、被保険者情報が流出した可能性 - クボタ健保組合