マカフィー、サイト改ざんの関連マルウェアを多数検知 - 「Zeus」に感染するおそれも
マカフィーによれば、正規サイトの改ざんによるドライブバイダウンロード攻撃の脅威が依然として多数検知されている。一連の攻撃で、オンラインバンキングの情報を盗み出す「Zeus」など、深刻なマルウェアへ感染する可能性があり注意が必要だ。
同社が5月におけるマルウェアの検知状況を取りまとめたもの。検知企業数とマシン数のランキングトップは、前月と変わらず「JS/Redirector.ar」だった。
同マルウェアの検知数自体は減少しており、企業数は前月の2306件から1700件へ、マシン数では4328件から2849件へ縮小した。しかし前々月の検知数はいずれも1000件未満で、依然として高い水準で推移している。
同ウイルスのように、ドライブバイダウンロード攻撃の最初の段階で外部サイトに不正なリダイレクトを行うJavaScriptは、ほかにも多数ランクインしている。企業数ランキングを見ると、「JS/Exploit!JNLP」が3位、「JS/Exploit-Blacole」が6位と7位、「JS/IFrame.gen.j」が8位に入った。
攻撃の最終段階では、偽セキュリティソフトや、オンラインバンキングのアカウント情報を盗む「Zeus」、ルートキット機能を持つ「ZeroAccess」に感染する事例が報告されているという。実際に企業数の5位とマシン数の7位に「FakeAlert-WinSebSec!env.h」が、企業数10位に「ZeroAccess.b!env」が入った。
同社では基本的な対策として、攻撃で悪用される脆弱性を解消し、アプリケーションを常に最新の状態に保つことを推奨している。同社が発表した5月の検知マシン数トップ10は以下のとおり。
ウイルス
1位:JS/Redirector.ar
2位:Generic!atr
3位:W32/Conficker.worm!inf
4位:JS/Exploit!JNLP
5位:W32/Conficker.worm!job
6位:W32/Conficker.worm.gen.a
7位:FakeAlert-WinWebSec!env.h
8位:JS/Exploit-Blacole.ht
9位:Generic Autorun!inf.g
10位:JS/Iframe.gen.j
不審なプログラム(PUP)
1位:Generic PUP.x!bjg
2位:Tool-PassView
3位:Generic PUP.x
4位:Adware-UCMore
5位:Adware-OptServe
6位:Adware-Adon
7位:Exploit-MIME.gen.c
8位:Tool-ProduKey
9位:Generic PUP.d
10位:Generic PUP.z
(Security NEXT - 2013/06/11 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
国内インシデント、前四半期比9.4%増 - サイト改ざんが1.8倍
サポート詐欺の相談が1000件超 - SNS乗っ取り相談も増加
2024年の不正アクセス届出166件 - 脆弱性や設定不備が標的に
先週注目された記事(2025年2月16日〜2025年2月22日)
2024年4Qのセキュ相談 - 「不正ログイン」が45%増
2024年4Qのインシデントは約8%増 - 「FortiManager」脆弱性の侵害事例も
先週注目された記事(2024年12月29日〜2025年1月4日)
先々週注目された記事(2024年12月22日〜2024年12月28日)
先週注目された記事(2024年10月27日〜2024年11月2日)
「偽警告」相談が半減するも油断禁物 - 引き続きサポート詐欺に警戒を