Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

日本的経営が内部不正を誘発する可能性 - IPA報告書

情報処理推進機構(IPA)は、有識者による「日本的経営と情報セキュリティ研究会」の報告書を取りまとめた。

同研究会は、商学、経営学、社会心理学、会社法などの有識者が参加し、日本特有の企業環境において、情報セキュリティを定着させるための施策について検討している。

ボトムアップを中心とする「日本的経営」のなかで、トップダウンが不可欠な情報セキュリティ経営をいかに実現するべきか議論し、セキュリティ経営の必要性、経営者のマネジメントのあり方など報告書にまとめた。

また企業における組織的な内部犯罪と、日本的経営を特徴付ける「終身雇用」との関係性についても調査を実施。

雇用の安定、職場環境の向上、組織の価値を従業員に周知することが不正防止に役立つ一方、組織への一体感、功利的な帰属意識や人間関係など、日本的経営の要素が、内部の組織的な不正を誘発する可能性もあると指摘している。

(Security NEXT - 2013/03/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

事務局内情報共有サイト、アクセス制限なく情報流出 - 岩手県
リモートアクセス用認証キー紛失、外部アクセス確認されず - デ協
ハウステンボスへのサイバー攻撃 - 個人情報流出の可能性
ECサイトで不具合、会員登録時に別人情報表示 - 下着通販会社
ランサム被害による個人情報流出を確認 - 保険事故調査会社
5支店で個人情報含む伝票を紛失、誤廃棄の可能性 - 興能信金
市内4校で端末紛失、一部で保存データが不明 - 葛飾区
市営住宅入居者の個人情報含むディスクを紛失 - 京都市
顧客取引データ保存されたディスク2枚が所在不明 - 西村証券
業務用PCが所在不明、端末入替時に紛失か - 日特建設