2012年のMS月例パッチ、前年から約2割減 - 深刻度「緊急」は増加
2012年に日本マイクロソフトが公開したセキュリティ更新プログラムの件数は、前年を約2割近く下回る見込みだ。

セキュリティ更新プログラム数の推移(グラフ:日本MS)
同社は、12月12日に今年最後となる月例セキュリティ更新プログラムを公開し、1年間で公開したプログラムは83件となった。定例外で提供される可能性は残されているものの、2011年の100件を大きく下回ることはほぼ確実となっている。
1年を通じて見ると、1カ月あたりプログラムは平均6.9件。2月、7月、8月に9件とやや多かったものの、10件に達した月はなかった。また定例外のプログラムも9月に公開された1件のみ。製品の傾向を見ると、Windows向けの更新プログラムが減少している。
一方、深刻度が「緊急」にレーティングされているプログラムに絞ると、前年の件数を上回る。更新プログラム全体の件数が減少していることもあり、「緊急」の割合が3年ぶりに4割を越えた。これまで「Office」向けのパッチは、深刻度「重要」のケースが多かったが、2012年は3件の「緊急」プログラムが公開されたことも影響した。
これら83件の更新プログラムを通じて修正した脆弱性は183件。239件に対応した2011年から、大きく減少している。プログラム1件あたり、2.2件の脆弱性に対処した。
(Security NEXT - 2012/12/17 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
2022年に悪用が目立った脆弱性トップ12 - 2021年以前の脆弱性も引き続き標的に
クラウド利用に約6割が不安、アクセス権限の誤設定を2割弱が経験
Pマーク事業者の個人情報関連事故報告、前年度の約2.3倍に
2Qの「JVN iPedia」の登録数、前四半期比約1.2倍に
2Qの脆弱性届け出、ソフトとウェブともに減少
2Qのセキュ相談、前四半期比約12%増 - 「偽警告」過去最多
危険な脆弱性タイプ、2023年の「トップ25」
地方金融機関の7割、セキュリティリスクを評価できる人材が不足
1Qの脆弱性DB「JVN iPedia」登録数、2期連続で減少
1Qの脆弱性届け出 - ソフトとウェブサイトのいずれも増加