Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

エクスプロイトキットの性能が向上、複数脆弱性への攻撃が容易に - エフセキュアレポート

エフセキュアは、2012年上半期における脅威を分析したレポート「Threat Report H1 2012」を公開した。

同レポートでは、2012年上半期の脅威における目立った傾向として、脆弱性を悪用したマルウェアの拡散を指摘。エクスプロイトキットの性能が向上したことで、複数の脆弱性攻撃が容易に行えるようになったことを、原因のひとつに挙げている。なかでも「Blackhole」は、2010年の登場以急速に拡散し、100以上の亜種を確認したという。

また、オンラインバンキングのアカウント情報を盗むトロイの木馬「Zeus」や、脅迫行為を目的とした「ランサムウェア」が増加。偽ウイルス対策ソフトも依然としてまん延しており、金銭詐取を目的としたマルウェアの拡散が続いている。

またモバイル分野では、Androidを狙った脅威が増加。2012年第2四半期だけでも、悪意あるファイルの検出は65%増加した。Androidをターゲットにしたドライブバイダウンロード攻撃もはじめて確認されたという。

(Security NEXT - 2012/08/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

2023年上場関連企業による個人情報事故は175件 - TSR
個人情報漏洩時の謝罪対応、約3割がマニュアル化
自治体におけるマイナンバー取扱状況を公表 - 個情委
Pマーク事業者の事故報告は3048件 - 前年度比約15%増
「サイバーセキュリティ」認知度5割届かず - 3割弱が対策未実施
テレワークで機密情報の特例持出が増加 - ルール遵守、半数近くが「自己確認」のみ
2021年度の個人情報漏洩などの報告は6000件弱 - 4件に1件が不正アクセス
国内上場企業が優先対処したいリスク、上位に「サイバー攻撃」
中小企業の3分の1、直近3年間のセキュ投資ゼロ - 「必要性を感じない」
ソフト全般「脆弱性」対策の必要性、PC利用者で約6割が認知