モバイルマルウェアが前四半期比12倍、8000件超に - 8割以上がAndroid狙い
モバイルマルウェアが急増している。マカフィーでは、2012年第1四半期までにデータベースへ登録されたマルウェアの件数が、前四半期の12倍以上に膨れあがった。8割以上が「Android」を狙うマルウェアだった。
同社のデータベースに登録されているモバイルマルウェアは8000件を突破。前四半期の600件から約12倍へと驚異的に拡大している。約7000件がAndroid端末を標的にしており、「Symbian」が次に続くが、大きな差が開いた。
今回の検出数の増加は検知能力の向上も後押ししたという。Androidを狙ったマルウェアは、特に中国とロシアの非公式サイトから配信されたものが多いと同社では指摘。正規マーケットから配信された事例もあるが、件数自体は多くないとしている。
同四半期には、待ち受け画面に宣伝を表示する「Nyearleaker.A」や、偽のゲームから広告サイトに誘導する「Steek.A」など新種のアドウェアが発生。バックドア「Android/DrdLive.A」をダウンロードするトロイの木馬「Android/Rootsmart.A」にくわえ、「Android/FoncyDropper.A」など、ルートエクスプロイトを利用する巧妙な攻撃が行われた。
さらにデータの破壊を目的としたマルウェアも、同四半期にはじめて確認された。「Moghava.A」に感染するとSDカードに保存されている写真を検索し、別の画像を上書きし続けるなど、攻撃そのものが多様化している。
(Security NEXT - 2012/06/05 )
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