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「Monkif」減少するも「SpyEye」が増加 - ラック2011年上半期まとめ

公開サービスにおける重要インシデントを見ると、ウェブサービスに対する攻撃が98件で全体の74.8%を占めた。

そのなかでも「SQLインジェクション」の割合がもっとも高く37件。同社では、そのうち4件において情報漏洩を確認したという。「クロスサイトスクリプティング」が22件で続いている。

また「SQLインジェクション」の攻撃目的に変化が見られたという。従来は、脆弱性調査がもっとも多く検知され、次にウェブページの改ざんを目的とした攻撃が多かったが、4月以降はサイトを改ざんする「Lizamoon」など発生しているものの、改ざん攻撃は沈静化した。

一方で、情報窃取やコマンド実行を目的とした攻撃の増加を観測している。データベースの特定からデータの取得まで自動化された攻撃ツールを利用したと見られるSQLインジェクション攻撃も発生している。

同社は、依然としてSQLインジェクションの脆弱性は狙われやすい状況にあるとして、引き続き注意するよう同社は呼びかけている。

(Security NEXT - 2011/11/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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