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エストニアでサイバー犯罪主犯格が逮捕 - 400万台規模のボットネットが停止

今回の作戦では、米当局をはじめ、ISC、研究機関、トレンドマイクロ、オランダ警察、エストニア警察など、幅広い国際協力によって捜査が進められてきたもので、2年に及んだという。

Rove Digitalは、以前より周辺で犯罪行為が多いことで知られ、子会社配下のISP「Atrivo」が、スパム配信によりインターネットへの接続を2008年に解除されている。

またレジストラの「Estdomains」は、不正サイトのドメイン登録に関係したとして2008年にICANNより認証資格が停止されるなど問題が指摘されていたが、同社が犯罪に直接関与してきたことが今回明らかになった。

同社は、ボットネットに「DNS Changer」と呼ばれるマルウェアを利用。PCのDNS設定を変更し、不正なDNSサーバを参照させることにより不正サイトへ誘導。iTunesの公式サイトへアクセスしようとした場合なども、無関係の不正サイトにアクセスさせていた。

(Security NEXT - 2011/11/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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