Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

JPCERT/CC、標的型攻撃に注意喚起 - 多くは既知の脆弱性を利用

JPCERTコーディネーションセンターは、特定組織や企業グループを狙う「標的型攻撃」について注意喚起を行った。

「標的型攻撃」によるマルウェア感染が顕在化しており、攻撃を受けた場合、組織内の機密情報が漏洩したり、感染PC経由でネットワーク内にマルウェアが拡大するおそれがあるとして、注意を呼びかけたもの。

同センターは、攻撃に利用されるメールの添付ファイルとして、脆弱性を悪用するドキュメントファイルと実行ファイルを確認。

悪用されている脆弱性の多くは既知の脆弱性で、セキュリティ更新プログラムを適用することにより感染を防げるものだという。また実行ファイルについては、アイコンや拡張子の偽装が行われていた。

こうした攻撃を検知するには「内部や外部に対する不審な通信ログの確認」「不意なサーバ再起動」「定期的なウイルススキャンの実施」が有効であると説明。OSやソフトウェアにおける最新版へのアップデート、不審なメールの添付ファイルを開かないといった対策を呼びかけている。

(Security NEXT - 2011/10/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

国内インシデント、前四半期比9.4%増 - サイト改ざんが1.8倍
米政府、WindowsやApple複数製品の脆弱性悪用に注意喚起
LinuxカーネルのUSBオーディオドライバ脆弱性 - 攻撃の標的に
「Android」にセキュリティパッチ - 複数脆弱性で悪用も
「Android」の3月パッチが公開 - ゼロデイ脆弱性2件に対応
フィッシング被害から個人情報流出や不正メール送信が発生 - 日本無線
「Chrome」のGPU脆弱性修正、WebKit関連のゼロデイ脆弱性と判明
米政府、Apple製品や「Junos OS」の脆弱性悪用に注意喚起
Apple、「iOS 18.3.2」など公開 - 旧iOSにゼロデイ攻撃の可能性
【特別企画】なぜ今「ASM」が注目されるのか - 攻撃者視点こそ防御のかなめ