ポリモーフィック型マルウェアが添付されたウイルスメール増加 - シマンテックレポート
シマンテックは、9月におけるウイルスやスパムの状況について取りまとめた。ポリモーフィック型マルウェアの亜種が添付されたメールの増加が目立っている。
レポートによれば、マルウェアをホストしている不正サイトは1日平均3473件発見された。9月にブロック対象となったサイトが約半数にあたる44.6%を占めたという。
ウイルスへ感染させることを目的とした不正メールの状況を見ると、9月は0.53%で前月から0.04ポイント増。不正サイトへのリンクを含むメールは16.5%で、前月から20.5ポイント減少した。一方、ポリモーフィック型マルウェアを含むメールの増加が目立っており、ウイルスメール全体に占める割合は8月の18.5%から72%へ上昇した。
添付ファイルの多くはZIP形式で、「Bredolab」「Sasfis」「SpyEye」「Zeus」の亜種が多くを占めていた。国内におけるウイルスメールの割合は、658.3通に1通だった。
9月の全メールに占めるスパムの割合は74.8%で、前月の75.9%からわずかに減少した。スパムのサイズを見ると、ポリモーフィック型マルウェアの増加が影響し、10Kバイト以上のスパムが8月の15%から26.2%に増加した。国内のスパムの割合は71.6%で、世界平均を下回った。
9月のフィッシングメールは0.22%の割合で送信されており、8月の0.31%から減少している。フィッシングサイトの件数は12.2%減少、自動生成ツールによって作成されたフィッシングサイトの件数も38.6%減となった。
正規サービスを悪用したサイトは約6%で、32.7%の縮小となった。日本国内を見ると、フィッシングメールの割合は1万2812通に1通で送信されており、海外と比較し、低い割合だった。
(Security NEXT - 2011/10/19 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
国内インシデント、前四半期比9.4%増 - サイト改ざんが1.8倍
サポート詐欺の相談が1000件超 - SNS乗っ取り相談も増加
2024年の不正アクセス届出166件 - 脆弱性や設定不備が標的に
先週注目された記事(2025年2月16日〜2025年2月22日)
2024年4Qのセキュ相談 - 「不正ログイン」が45%増
2024年4Qのインシデントは約8%増 - 「FortiManager」脆弱性の侵害事例も
先週注目された記事(2024年12月29日〜2025年1月4日)
先々週注目された記事(2024年12月22日〜2024年12月28日)
先週注目された記事(2024年10月27日〜2024年11月2日)
「偽警告」相談が半減するも油断禁物 - 引き続きサポート詐欺に警戒を