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モバイルセキュリティ市場、Androidの普及が市場成長を後押し - IDC調査

IDC Japanは、国内モバイルセキュリティ市場における2010年の動向や2015年までの市場予測を発表した。

「モバイルアイデンティティ」「アクセス管理」「モバイルセキュアコンテンツ、脅威管理」「モバイルセキュリティ、脆弱性管理市場」「その他モバイルセキュリティ」から構成されるモバイルセキュリティ市場について取りまとめたもの。

同社によれば、2010年の国内モバイルセキュリティ市場規模は23億円、2010年から2015年までの年間平均成長率は32.2%を見込んでおり、2015年の市場規模は93億円と予測している。

なかでもモバイル機器のウイルス、スパム対策や不正侵入防御、情報保護を提供するモバイルセキュアコンテンツ/脅威管理の市場規模は、2010年の14億円から2015年には58億円になると予測。年間平均成長率は33.1%と高成長になる見込み。

同社は、Androidの急速な普及から攻撃の対象となり、マルウェアも急増していることから、今後はマルウェア対策や紛失時の情報漏洩対策へのニーズが高まると分析している。

また、PKIやSSL証明書などの認証技術を提供する「モバイルアイデンティティ」と「アクセス管理」の分野では、スマートフォンやタブレットのビジネスでの利用拡大に伴い、認証関連の製品需要が高まると分析。市場規模は2010年の3億円から、2015年には15億円になり、36.5%の高い成長率となると予測している。

(Security NEXT - 2011/10/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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