Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2022年12月のフィッシングURL、7カ月ぶりの1万件台

フィッシング対策協議会は、2022年12月に報告を受けたフィッシング攻撃の状況について取りまとめた。報告数全体の半数超が「Amazon」をかたるフィッシングだったという。

同協議会によれば、12月に報告を受けたフィッシング攻撃は6万5474件。前月の7万204件から4730件減少した。3カ月連続で減少しており、ピークを迎えた2022年7月の10万7948件に対して約6割程度の件数となっている。1日平均に換算すると約2112.1件で前月から約228件減。

フィッシングサイトに用いられたURLは、重複を除くと1万3810件で前月の2万4114件から大幅に減少。2022年6月以降は2〜5万件のレンジで推移してきたが、2022年5月から7カ月ぶりの1万件台となった。1日あたり約445.5件となり、前月の約803.8件を大きく下回っている。

報告数やURLが減少した背景には、ドメインとサブドメインを組みあわせたURLを用いた手法の減少があるという。一方、約41.1%は、短縮URLやダイナミックDNSサービス経由で誘導する手口を悪用。またモバイルネットワーク以外からは閲覧できないようにしたスマートフォンの利用者を狙ったフィッシングサイトも確認されている。

フィッシングサイトに悪用されたトップレベルドメインとしては、「.ly」が約25.0%で最多、次いで「.top(約22.4%)」が多い。さらに「.org(約16.1%)」「.com(約13.1%)」「.shop(約6.1%)」「.cn(約6.0%)」「.icu(約3.2%)」が続く。

20230110_ap_001.jpg
フィ対協が報告を受けたフィッシング攻撃の推移(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2023/01/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「GitLab」のアカウント乗っ取る脆弱性、悪用が発生 - 米当局が注意喚起
小学校で個別書類あると気づかず身体測定結果を誤配布 - 名古屋市
個人情報含むファイルを県内自治体に誤送信 - 静岡県
廃棄物運搬事業者への事務連絡メールで誤送信 - 横須賀市
Dropboxの電子署名サービスに不正アクセス - 顧客情報が流出
開発言語「R」のデシリアライズ処理に脆弱性 - 修正版へ更新を
保守委託先で顧客情報含むHDDが所在不明 - はばたき信組
サポート詐欺被害で情報流出の可能性 - 高齢・障害・求職者雇用支援機構
「改訂新版セキュリティエンジニアの教科書」が発売 - 日本シーサート協議会
QNAP製NASやアドオンに脆弱性 - 旧アドバイザリも更新、影響大きい脆弱性を追加