認証局DigiNotarを狙った「Operation Black Tulip」、原因はサーバ管理不備 - Comodo攻撃の形跡も
オランダの政府セキュリティ機関は、DigiNotarにおいて不正なSSL証明書が発行された問題で、調査結果の中間報告を公表した。
DigiNotarのシステムについて調査を行っているセキュリティベンダーFox-ITが、今回の攻撃を「Operation Black Tulip」と命名し、中間報告を取りまとめたもの。
レポートによれば、攻撃者はDigiNotarにおけるすべての認証局サーバにおける管理者特権を取得。一部稚拙なスクリプトが見られたものの、今回の攻撃を目的とした高度なプログラムが発見された。また3月に不正証明書の発行が判明した認証局「Comodo」に対する攻撃との明確な関係を示す形跡が残存していたという。
攻撃者による最初のDigiNotarへのアクセスは6月6日。約1カ月後の7月10日に不正な「*.google.com」の証明書がはじめて発行されている。
OCSPレスポンダへのリクエストは7月後半からはじまり、8月4日より急増。証明書が失効した同月29日までに、30万件のユニークIPからリクエストがあり、そのうち99%がイランからだった。
(Security NEXT - 2011/09/07 )
ツイート
PR
関連記事
SonicWall製VPN製品「SMA 100シリーズ」に複数の脆弱性
Palo AltoのVPNソリューションのクライアントに脆弱性
MS、月例パッチで脆弱性90件を修正 - すでに2件は悪用済み
OpenSSLの一部楕円曲線APIに脆弱性 - 重要度は「低」
DigiCert、「マネージドDNS」を展開するVercaraを買収
57年分の卒業証書授与台帳を紛失 - 都立特別支援学校
「HashiCorp Vault」に脆弱性 - アップデートが公開
DV被害者の住所含む書類を加害者へ誤交付 - 所沢市
「OpenSSL」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を修正
窓口机上の調整給付金支給確認書が所在不明に - 鹿児島市