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認証局DigiNotarを狙った「Operation Black Tulip」、原因はサーバ管理不備 - Comodo攻撃の形跡も

今回の攻撃で、DigiNotarの認証局システムにおいて発行された不正証明書は、すでに531件が判明しているが、発行された証明書の総数は把握できていない。

DigiNotarが不正侵入を許した原因について、Fox-ITはセキュリティ対策に不備があったと指摘している。

具体的には、公開ウェブサーバのプログラムが最新のものにアップデートされていなかった。くわえてセキュリティ対策ソフトが未導入で、重要なサーバ上から通常セキュリティ対策ソフトで検知されるべきマルウェアが見つかっている。

さらにこれらサーバが同じWindowsのドメイン上で管理され、同じIDとパスワードでアクセスが可能だった。パスワードの強度も低く、ブルートフォースによる侵入が可能だった。

ログ保存も適切ではなく、攻撃者により書き換えられていた。重大なコンポーネントの分離も機能しておらず、侵入防止システムも使用できたものの、十分に機能していなかったという。

(Security NEXT - 2011/09/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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