認証局DigiNotarを狙った「Operation Black Tulip」、原因はサーバ管理不備 - Comodo攻撃の形跡も
今回の攻撃で、DigiNotarの認証局システムにおいて発行された不正証明書は、すでに531件が判明しているが、発行された証明書の総数は把握できていない。
DigiNotarが不正侵入を許した原因について、Fox-ITはセキュリティ対策に不備があったと指摘している。
具体的には、公開ウェブサーバのプログラムが最新のものにアップデートされていなかった。くわえてセキュリティ対策ソフトが未導入で、重要なサーバ上から通常セキュリティ対策ソフトで検知されるべきマルウェアが見つかっている。
さらにこれらサーバが同じWindowsのドメイン上で管理され、同じIDとパスワードでアクセスが可能だった。パスワードの強度も低く、ブルートフォースによる侵入が可能だった。
ログ保存も適切ではなく、攻撃者により書き換えられていた。重大なコンポーネントの分離も機能しておらず、侵入防止システムも使用できたものの、十分に機能していなかったという。
(Security NEXT - 2011/09/07 )
ツイート
PR
関連記事
Cisco、セキュリティアドバイザリ3件を公開
支援措置対象者の戸籍附票写しを加害者側へ誤交付 - 南部町
米当局、Ivanti VPN製品のゼロデイ脆弱性で注意喚起 - 侵害なくとも初期化を
ランサム被害で8478人分の個人情報流出を確認 - カシオ
QNAP製NASのOSに複数脆弱性 - アップデートで修正
SonicWall製VPN製品「SMA 100シリーズ」に複数の脆弱性
Palo AltoのVPNソリューションのクライアントに脆弱性
MS、月例パッチで脆弱性90件を修正 - すでに2件は悪用済み
OpenSSLの一部楕円曲線APIに脆弱性 - 重要度は「低」
DigiCert、「マネージドDNS」を展開するVercaraを買収