Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

あらたな脆弱性89件のうち54件に活発な攻撃 - フォーティネットまとめ

フォーティネットジャパンは、2010年12月21日から2011年1月20日まで1カ月間に同社システムなどを通じて検知したマルウェアや脆弱性を取りまとめた。

同社では、12月にあらたな脆弱性89件へ対応したが、54件に活発な攻撃が行われていたという。深刻度「緊急」でリモートで攻撃を受ける脆弱性の半数が攻撃対象となっていた。

脆弱性に対してもっとも攻撃が行われたのは、「MS.DCERPC.NETAPI32.Buffer.Overflow」で、全体の42.7%を占めるなど突出していた。

次に多かったのは「Hiloti.Botnet(12.1%)」だが、トップの3分の1と大きな差が開いている。「MS.IE.Deleted.DOM.Object.Access.Memory.Corruption」が11.4%と僅差で続いている。

一方、マルウェアで検出率が高かったのは「HTML/Iframe.DN!tr.dldr」で、15.8%を占めた。2番目に多かったのは「W32/Injector.fam!tr(13.2%)」。3位以下の検出率は1割未満となっている。同社がまとめた脅威やマルウェアのランキングは以下のとおり。

脅威

1位:MS.DCERPC.NETAPI32.Buffer.Overflow
2位:Hiloti.Botnet
3位:MS.IE.Deleted.DOM.Object.Access.Memory.Corruption
4位:AWStats.Rawlog.Plugin.Logfile.Parameter.Input.Validation
5位:MS.Windows.LSASS.Buffer.Overflow
6位:Apache.Expect.Header.XSS
7位:MS.IE.Userdata.Behavior.Code.Execution
8位:FTP.USER.Command.Overflow
9位:MS.Content.Management.Server.Code.Execution
10位:SMB.Malformed.DataOffset

マルウェア

1位:HTML/Iframe.DN!tr.dldr
2位:W32/Injector.fam!tr
3位:W32/Buzus.XCD!tr
4位:JS/Feebs.A@mm
5位:W32/Netsky.P@mm
6位:W32/Virut.A
7位:Java/Openconnection.9ADE!tr
8位:JS/Crypt.CRA!tr
9位:W32/Virut.U
10位:Adware/PlatriumSA

(Security NEXT - 2011/02/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「サポート詐欺」の相談が3割増 - 過去最多を更新
先週注目された記事(2024年7月7日〜2024年7月13日)
活用進む「AI」、攻撃者側より対策側に多くの恩恵との声も
国内で「Mirai」とは異なるボットネットの動きが加速
先週注目された記事(2024年4月21日〜2024年4月27日)
2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
2024年1Qのセキュ相談、「サポート詐欺」「不正ログイン」が過去最多
セキュリティ相談、前四半期比46.9%増 - 「偽警告」が倍増
初期侵入から平均62分で横展開を開始 - わずか2分のケースも
サイバー攻撃で狙われ、悪用される「正規アカウント」