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正規サイト経由とみられる感染被害が100社超 - Gumblerより巧妙、日本が標的か

国内において、改ざんされたウェブサイトから不正サイトへ誘導され、マルウェアへ多重感染する被害が広がっている。トレンドマイクロによれば、100社以上から感染報告を受けており、詳細について調べている。

今回見つかった攻撃では、正規サイトの改ざんで不正サイトへ誘導させられると、Javaの脆弱性により「JAVA_AGENT.P」や「JAVA_AGENT.O」に感染。「TROJ_DLOAD.SMAB」がダウンロードされ、PC内部に「TROJ_DLOAD.SMAD」を作成される。

多重感染はこれにとどまらず、「TROJ_DLOAD.SMAD」は、「TROJ_DROPPER」ファミリをダウンロード。さらに「TROJ_EXEDOT.SMA」を作成して、外部ウェブサイトへ誘導する。アクセス先はすでにダウンしており、攻撃の目的はわかっていない。

「TROJ_DLOAD.SMAD」は「mstmp」、「TROJ_EXEDOT.SMA」は「lib.dll」というファイルでコンピュータ内に保存される。なかでも「TROJ_DLOAD.SMAD」は多用なバイナリファイルが用いられ、さらに検知や解析を避けるよう難読化されているなど従来より確認されている「Gumbler攻撃」より巧妙になっていたという。

(Security NEXT - 2010/10/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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