「JVN iPedia」の脆弱性情報が9000件を突破 - 第3四半期は581件を追加
2010年に登録された脆弱性の深刻度を見ると、もっとも危険とされる「レベルIII」が46%、続く「レベルII」が45%で、あわせて9割を越えており、深刻な脆弱性が大半を占めている。アプリケーションの脆弱性が目立つ一方、「Windows」「Mac OS X」「UNIX」「Linux」などOSに含まれる脆弱性は、2005年以降減少傾向が続いている。
全体の割合は小さいものの、組み込みソフトウェアに関する脆弱性が増加。さらに重要インフラなどで利用される監視制御システムについても、2009年は9件、2010年は5件が公開されており、悪用するウイルスも登場していることから、同機構では注意を呼びかけている。
アクセス状況を見ると、2009年12月に公開した「SSLおよびTLSプロトコルに脆弱性」がもっとも多く、1439件のアクセスがあった。また同四半期に公開された「Apache HTTP Serverのmod_proxy_httpにおける重要なレスポンスを取得される脆弱性」が1154件で2位、「Winnyにおけるバッファオーバーフローの脆弱性」が4位となったほか、上位20件中、18件が2010年に公開された脆弱性となっている。
また同四半期には、「Windows」においてライブラリファイル「dll」の読み込みに関する脆弱性が明らかとなっており、多数ソフトウェアに影響が出ていると同機構では指摘。製品開発者へ対応の重要性を訴えている。
(Security NEXT - 2010/10/20 )
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