Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

マスメール型ワーム「Win32/Visal.B」が発生 - オートラン機能も悪用

感染するとPC内部のメールアドレスを利用して大量のメールを送信するマスメール型ワーム「Win32/Visal.B」が確認され、マイクロソフトやセキュリティベンダーが注意を呼びかけている。

同ワームへ感染した場合、「Messaging Application Protocol Interface(MAPI)」を利用してメールを大量送信したり、ローカルやネットワーク上のドライブへ自身とともに「autorun.infファイル」を作成するなど、オートラン機能を悪用して感染を拡大する。

「Exchange Server」を使用し、連絡先を大量に含むネットワークへ感染した場合、多数のメールがローカルネットワーク上で送信され、メールサーバの機能が低下する可能性があるとマイクロソフトでは指摘。さらにワームは自身のSMTPエンジンで感染システムのIPアドレスやシステム情報などを窃取していた。

一方トレンドマイクロでは、「WORM_MEYLME.B」と呼んでおり、「Windows XP」「同2000」「Windows Server 2003」に影響があると説明。感染するとリムーバブルメディアなどへ自身をコピーし、感染元となった自身のファイルを消去するなど活動を隠蔽するほか、レジストリキーやエントリキーを作成し、セキュリティ対策ソフトなどアプリケーションの動作を阻害するという。

(Security NEXT - 2010/09/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ファイルサーバがランサムウェア感染、詳細を調査 - 沼尻産業
ドレスレンタルサイトでクレカ情報流出 - 不正利用の可能性
コーヒー通販サイトでクレカ情報流出 - 不正利用の可能性
生地通販サイトに不正アクセス - クレカ情報など顧客情報が流出した可能性
不正ファイルでDBアクセス可能に - グラントマトが追加報告
複数端末の「Emotet」感染で個人情報流出の可能性 - 室蘭工業大
日経の記事クリッピングサービス、サイバー攻撃被害の範囲を修正
日経の記事クリッピングサービスにサイバー攻撃 - 個人情報が流出か
服飾品の通販サイトに不正アクセス - 顧客情報流出の可能性
ソースネクストで個人情報流出 - カード決済止めるも不正プログラム削除が後手に