Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「PlayStation Network」で「なりすまし被害」が発生 - サーバに脆弱性見つからず

ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンは、同社が提供する「PlayStation Network(PSN)」の利用者に、アカウントが不正に利用される「なりすまし被害」が発生しているとして注意喚起を行っている。

同サービスの一部利用者から、8月下旬ごろより身に覚えのないチャージ行為やゲームの購入、登録したクレジットカードの不正利用などの問い合わせが寄せられていることから、現段階の調査状況などを明らかにしたもの。

同社では問い合わせが行われている不正利用について、一部顧客のメールアドレスやパスワードがなんらかの方法で取得され、「なりすまし」による不正アクセスが発生した可能性が高いと指摘。「なりすまし」によりアクセスされた場合、カード情報が完全な形で閲覧されることはないものの、登録したプロフィールを閲覧されたり、追加チャージやゲームの購入されるおそれがあるという。

同社からアカウント情報が窃取された可能性については、9月3日の段階で同サービスが利用するサーバに、脆弱性などは見つかっていないと説明。同社では引き続き調査を進める方針だが、利用者に対して定期的なパスワードの変更や購入履歴などの確認、「フィッシング攻撃」によるアカウント情報の詐取やウイルス感染による窃取などへ注意するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2010/09/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

MS、3月の月例パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性2件など修正
減少傾向続いたフィッシング攻撃、5カ月ぶりに増加
「ChatGPT」に便乗、偽アプリが出回る - 実際は情報盗むマルウェア
スマホ利用シーンの脅威トップ10を発表 - JSSEC
メタバースセキュリティガイドラインの一部を公開 - 関連3団体
2022年マルウェアの被害届出が約3倍に - 8割弱が「Emotet」
MS、2月の月例パッチで脆弱性76件に対処 - 3件がすでに悪用済み
「Firefox 110」が公開 - 脆弱性19件を解消、GPUサンドボックスを有効化
「Microsoft Edge」にアップデート - 独自に脆弱性2件を修正
洋菓子店になりすますフィッシング - 「受取人の確認」装う手口