Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

東芝、「ハードディスク取り外し」でデータを無効化する技術

東芝は、ハードディスクを取り出した際に内部のデータを無効化する新技術を開発したと発表した。盗難被害に遭ったハードディスク内部のデータにアクセスされることを防止したり、廃棄時のデータ消去に活用できるという。

今回同社が開発したのは、暗号化したデータを解読する「暗号鍵」を、ハードディスクに対する電源供給が失われた際に消去することで、暗号化済みデータを解読ができないようにする技術。

デジタル複合機といったOA機器のハードディスクにも活用でき、リース期間終了時や廃棄などデータを消去できる。またハードディスク内部を複数に分割し、領域ごとにデータの無効化を設定することが可能。

同社では新技術について、従来のようなデータ消去の操作や物理的な破壊などを行う必要がなく、短時間にデータを無効化できるとメリットを説明。暗号化機能を備えたハードディスクへオプションとして搭載していく計画だという。

(Security NEXT - 2010/08/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

都内中小企業を対象としたセキュ対策助成金の募集がスタート
ランサムウェア「Black Basta」に注意 - 500超の組織で被害、医療機関も
ランサム被害のイズミ、侵入経路はVPN - システムは概ね復旧
サーバがランサム感染、個人情報流出の可能性 - 豊島
サポート詐欺被害で情報流出の可能性 - 高齢・障害・求職者雇用支援機構
FC会員情報含むUSBメモリを撮影会場で紛失 - 新日本プロレス
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
まもなくGW - 長期休暇に備えてセキュリティ対策の再確認を
AIシステムの安全な実装運用に向けたガイダンスを公開 - 米政府ら
サーバがランサム被害、UTMの設定不備を突かれる - CRESS TECH