犯罪者やウイルスの標的となる「安易なパスワード」と「使い回し」
セキュリティ管理にパスワード認証はつきものだ。このごろはICカードを利用したり、生体認証、ワンタイムパスワードなど、パスワードに代わる認証形式が採用されるケースもあるが、アカウント情報とパスワードの組み合わせによるオーソドックスな認証形式は、ウェブアプリをはじめ広く利用されているのが現状だ。
ビジネス用途はもちろん、ウェブメールからゲーム、ショッピング、オンラインバンキングまで、パスワードを利用するシーンは多彩だ。時として重要な情報を守る最後の砦となるパスワードだが、パスワード管理の重要性に対する認識が甘く、被害を受け手しまうケースも少なくない。
フィンランドのセキュリティベンダーであるF-Secureが、英国やドイツ、スウェーデンで実施した調査によれば、インターネットユーザーの2割がパスワードを使い回しており、ゲームやオンラインバンキングなどで利用していた。
パスワードには「忘却」というリスクもあることから、同調査によればパスワードを付箋紙へ書き留めているユーザーが2割、失念により毎回パスワードを変更しているユーザーも約8%存在していた。同社のSean Sullivan氏は、こうしたパスワード管理の「ずさんさ」がサイバー攻撃の被害に遭う原因になっていると指摘している。
(Security NEXT - 2010/06/21 )
ツイート
PR
関連記事
「Apple Account」の乗っ取り被害、端末初期化 - 情報流出懸念も
不正アクセスで医療従事者情報などが流出か - 富士フイルムメディカル
Fortraの特権アクセス管理製品「BoKS」に脆弱性 - アップデートで修正
社内侵入の痕跡確認されず、クラウドサービスは個別対応 - BBT
Cisco製品のゼロデイ脆弱性、国内スパム対策サービスで不正アクセス被害
事務局内情報共有サイト、アクセス制限なく情報流出 - 岩手県
中等教育学校で受験生資料含むUSBメモリを紛失 - 新潟県
図書館サーバからスパム送信、更新時の未承認設定変更が影響 - 岡山県
まもなく年末年始、長期休暇前にセキュリティ総点検を
「Apache StreamPark」に暗号化などの脆弱性3件が判明

