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4月のスパム率は89.22%、対フィルタリングと見られるIPアドレスURL付きスパムが急増

シマンテックは、4月のスパムメールの動向について、月例スパムレポートとして取りまとめた。掲載されたリンクのURLに、「ドメイン」ではなく「IPアドレス」が使われたスパムの急増が目立っている。

同レポートは、同社が調査用に用意した200万件のアカウントを使用し、世界20カ国から収集したメールから、スパムに関する傾向を分析したもの。レポートによれば、4月の全流通メールに占めるスパムの割合は89.22%で、3月の89.34%とほぼ同水準での推移となった。

添付ファイル付きスパムが3月から引き続き増加傾向にあることから、平均容量が上昇。5Kバイトから10Kバイトのスパムは4ポイント以上、10Kバイト以上のスパムは9ポイント以上増加した。

一方、フィッシング攻撃の総量は33ポイントの目立った増加が見られた。フィッシングツールキットを使った攻撃は前月比77ポイントの増加。また特定URLへの攻撃は29ポイント、特定IPへの攻撃も3ポイントと、全体的に増加している。

(Security NEXT - 2010/05/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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