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2億4000万の悪質コード - 「シングルトン」が57%

上位50種類の悪質コードの種類を見ると、トロイの木馬は前年より若干割合を下げたものの56%ともっとも多かった。脆弱性の悪用により感染を行う「Downadup」によりワームの割合が増加して43%となった。

PCの脆弱性に対する攻撃は、ウェブの改ざんや標的型攻撃など、マルウェアの感染活動のなかで幅広く利用されるようになってきているが、同レポートからも同様の傾向が窺える。

同社が観測した脆弱性の件数は4501件。相当な数だが、しかしこれでも2008年の5491件から減少した状況だ。ただし、修正が行われる前に攻撃が発生するいわゆる「ゼロデイ攻撃」については、 2008年の9件から12件へと増加した。

攻撃の上位5種は、トップが「SMB2」を標的とするものだったが、のこり4種はクライアントの脆弱性を攻撃するものだった。「Flash」や「IE」「ActiveX」「Adobe Reader」などを狙ったものだった。

(Security NEXT - 2010/05/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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