「Conficker」は小康状態、「FakeAlert」がトップ10に複数ランクイン - マカフィーまとめ
マカフィーは、10月に観測したウイルスや不正プログラムの状況を取りまとめた。前月ランキング1位に再浮上した「Conficker」は減少したが、かわって「FakeAlert」の亜種が複数トップ10に入るなど活発化している。
同社のレポートによれば、検知企業数とマシン数のランキングで、リムーバブルメディアのオートラン機能を利用してオンラインゲームのアカウントを盗む不正プログラム「Generic!atr」が1位を占めた。
9月には、検知マシン数ランキングで1位と2位を占めるなど、「Conficker」ワームの急増が見られたが、10月になって小康状態へ入っている。
一方、偽セキュリティソフト関連の「FakeAlert」が増加しており、10月のランキングでは「Generic FakeAlert!cm」「FakeAlert-AntiVirusPro」「FakeAlert-XPSecCenter」「Generic FakeAlert!cr」「Generic FakeAlert!co」など複数の亜種がトップ10内に顔を見せた。
また、パスワード情報を盗む「GenericPWS」が依然としてランキング上位を占めている。そのほか、「Gumblar」とも呼ばれ、Adobe ReaderやFlashの脆弱性を悪用してウェブ経由で感染する「Lando」の動きが活発化しているとして、注意を喚起した。
不審なプログラムのランキングでは、検知データ数の1位に「MWS」が浮上するなど、わずかながら動きがあったという。同プログラムは別のプログラムにバンドルされているケースが多く、マカフィーでは、特にフリーのソフトを利用する際は、使用許諾を入念に確認するよう呼びかけている。
同社が発表した検知マシン数のトップ10は以下のとおり。
ウイルス
1位:Generic!atr
2位:Generic PWS.ak
3位:W32/Conficker.worm.gen.a
4位:Bredolab.gen.a
5位:Bredolab.gen.d
6位:Generic.dx
7位:W32/Conficker.worm.gen.b
8位:Generic FakeAlert!cr
9位:PWS-Gamania.gen.a
10位:Generic FakeAlert!cm
不審なプログラム(PUP)
1位:Generic PUP.x
2位:Adware-OptServe
3位:Generic PUP.d
4位:MySearch
5位:Generic PUP.z
6位:RemAdm-VNCView
7位:MWS
8位:ASKToolbar.dll
9位:Adware-Softomate.dll
10位:Adware-DoubleD.dll
(Security NEXT - 2009/11/17 )
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