Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

USBメモリ経由のウイルス感染、概要を認知しているユーザーは5割強 - IPA調査

USBメモリ経由で感染を拡大するウイルスが発生しているが、こうした感染トラブルについて詳しい内容を理解していたり、概要を知っているユーザーは、USBメモリ利用者の5割強にとどまっていることが情報処理推進機構(IPA)の調査で明らかになった。

IPAが、2009年1月16日から1月19日にかけて、15歳以上のインターネット利用者を対象に「2008年度第2回 情報セキュリティに関する脅威に対する意識調査」を実施し、判明したもの。有効回答数は5000件。同調査は今回で7回目を迎えている。

調査結果によれば、情報セキュリティに関連した被害やトラブルを経験したユーザーは、16.5%から11.4%へ減少。一方で被害やトラブルのうち、金銭的な被害を受けたとの割合が4.6%から6.5%へ上昇した。ただし平均被害額は約4万2000円から約3万7000円へ減っている。

利用時に不安を感じるサービスを尋ねたところ、個人情報の漏洩や詐欺被害、ウイルス感染で異なる傾向が現れている。個人情報などの漏洩については、インターネットショッピングが47.5%でトップ。インターネットバンキング、オンライントレード(38.7%)、インターネットオークション(35%)が続いた。

一方詐欺被害を見てみると、30%でインターネットオークションがトップ。ウイルス感染については32.1%でメールについて不安とする意見が1番多かった。

迷惑メールについては、11.5%のユーザーが100通以上を受信。また4人に1人が毎日50通以上を受信していると回答。1日1通以下のユーザーは22.7%だった。

セキュリティ対策ソフトのパターンファイルについては、75.6%が自動更新機能を利用しているが、手動による実行(13.2%)や更新そのものを行っているかわからないユーザー(8.5%)、更新していないユーザーが2.7%いることもわかった。

(Security NEXT - 2009/03/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

セキュリティ学ぶ学生、同分野への就職希望は約7割 - JNSA調査
個人情報漏洩時の謝罪対応、約3割がマニュアル化
活かしきれないセキュリティツール、機能の重複も - Fastly調査
国内企業の4割がCISOを設置 - 経営層の専任は2.9%
SNS利用者の約3割にリスクのある内容の拡散経験
ソフト全般「脆弱性」対策の必要性、PC利用者で約6割が認知
約8割がスマホアプリ開発時などにセキュ対策 - 「自信ない」との声も
情シス担当者、「ゼロトラストを理解している」21%
パーソナルデータ、4割弱が利用目的に関わらず「提供したくない」
消費者の9割弱、商品サービス選択時に提供企業のプライバシー取組を考慮