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2009年は再び不特定多数を狙った攻撃が活発に - トレンドマイクロが予測

ここ数年、感染被害は拡散しており、特定のマルウェアに対する大量感染は減少傾向だったが、「MAL_OTORUN」は2870件と2005年以降最多報告となった。こうした現象について同氏は、「リムーバブルメディアに対する意識の低さを表している」と警鐘を鳴らしており、出張した従業員が海外の工場で感染し、国内に持ち帰り2次感染が発生したケースも報告された。

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95年以来トップとなった「MAL_OTORUN」(クリックで拡大)

またSQLインジェクションの流行も大きな流れのひとつで、7月に「TROJ_ASPROX」の感染コンピュータから攻撃が行われ、ワールドワイドで21万サイト、国内で1万サイトのウェブサイトが改ざんされる被害が発生している。年間トップテンにも「JS_IFRAME」「MAL_HIFRM」など、それぞれ3位、4位でランクインを果たした。

さらにオンラインゲームのユーザーを攻撃するも目立っている。5位となった「TROJ_GAMETHIEF」をはじめ、上位10位中に3種類が含まれる結果となった。あるオンラインゲームでは、100万通貨が1100円で取引されているという。

(Security NEXT - 2009/01/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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