2022年マルウェアの被害届出が約3倍に - 8割弱が「Emotet」
情報処理推進機構(IPA)は、2022年におけるマルウェア感染や不正アクセスの届け出状況を取りまとめた。マルウェア感染による被害の届け出が急増している。
2022年に同機構に寄せられたマルウェアの届け出は560件。前年の878件から約36.2%減少した。このうち被害があったとする届け出は188件。前年の62件から約3倍に跳ね上がった。「Emotet」が145件、ランサムウェアが17件だった。
月別の推移を見ると、3月が125件と集中している。被害があった届け出に関しても51件ともっとも多い。
一方、同年に寄せられたマルウェアの検出数は104万1775件で、前年の132万2725件から約21.2%下回った。3月がもっとも多く27万7154件。マルウェア感染を狙うメールを大量に受診したと見られる届け出が一部より寄せられたという。
不正アクセスの届け出は226件で、前年の243件から約7.0%減。このうち187件で被害が発生している。2018年以降、3年連続で増加したが、2022年は減少に転じた。月別に見ると1月と3月が30件で最多。1月は実被害も多く、28件で被害があった。3月(23件)、11月(19件)と続く。
(Security NEXT - 2023/02/10 )
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