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8月のDDoS攻撃件数、前月比1.3倍 - 50Gbps超の攻撃も

インターネットイニシアティブ(IIJ)は、同社サービスやバックボーンで2025年8月に観測したDDoS攻撃の状況を取りまとめた。50Gbpsを超える攻撃も観測したという。

同社によれば、8月に観測されたDDoS攻撃は308件。前月の235件から1.3倍に増加した。1日あたりの平均件数は約9.9件で、前月の約7.6件から上昇している。

日別に見ると、8月14日から17日にかけて減少が見られ、14日や17日の観測件数は1件となる一方、18日は27件観測されるなどばらつきも見られた。

同月に観測されたもっとも規模が大きかったのは「ACKフラッド」による攻撃。約447万ppsのパケットにより、51.43Gbpsのトラフィックが発生した。前月に最大規模だった約47万pps、4.45Gbpsを大きく上回る。

攻撃の持続時間がもっとも長かったのも同攻撃としており、約29分にわたって攻撃が継続した。

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IIJが観測したDDoS攻撃の推移。前月から件数が増加し、50Gbpsを上回る攻撃も観測された

(Security NEXT - 2025/09/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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