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ウイルス検出数の4割が「Autorun」、ワンクリック詐欺は減少傾向続く - IPAまとめ

情報処理推進機構(IPA)は、11月におけるウイルスや不正アクセスの届け出状況を発表した。「Autorun」が急激な増加を見せ、検出数全体の39.5%を占めた。

11月のウイルス検出数は約25.6万個で、10月の約27.2万個から6%減少した。また、同日中に発見された同種のウイルスを1件とカウントする届出件数は1830件で、10月の1839件からほぼ同水準の推移している。

検出数の1位は「Netsky」が占めているものの、全体に対する割合は54.8%で前月よりさらに後退。一方、USBメモリ経由で感染を広げる「Autorun」が急激な増加を見せた前月よりさらに増加して10万個を超え、全体の39.5%を占める結果となった。

不正アクセスの届出件数は18件で、10月の17件からわずかに増加した。被害があった12件の内訳は、侵入5件、DoS攻撃1件、その他6件だった。また39件の相談が寄せられ、そのうち19件で被害が発生した。

不正アクセスの被害では、他サイト攻撃の踏み台として悪用されたケースが4件、SQLインジェクションによるデータベースのデータ改ざんが1件発生した。また、オンラインゲームにおけるなりすまし被害が4件発生している。

11月に同機構へ寄せられた相談総件数は713件で、10月の1171件から減少した。そのうち「ワンクリック不正請求」に関する相談は144件。9月の651件をピークに、減少傾向が続いている。また「セキュリティソフトの押し売り行為」に関する相談が28件、Winnyに関する相談が5件、「情報詐取を目的として特定の組織に送られる不審なメール」に関する相談が3件寄せられている。

(Security NEXT - 2008/12/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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