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ヤフーや楽天などセキュリティベンダーとして存在感増すネットモール事業者

IDC Japanの調査によれば、セキュリティベンダーとして、ヤフーをはじめ、楽天、DeNAなど、インターネットモール運営事業者の存在感が増しているという。

同社が2008年2月、国内中堅中小企業を対象に情報セキュリティやコンプライアンス分野の投資状況などを調査した結果、判明したもの。

同調査によれば、情報セキュリティ関連の2008年度予算について、約30%の中堅中小企業が増加すると回答。さらに前年度と同水準との回答を含めると約90%に上り、セキュリティ対策へ積極的な姿勢を示す企業が多い。

投資対象は、7割以上の企業が導入しているウイルス対策をはじめ、スパムメール対策、ファイアウォール、VPNなどが中心に進んでいる。一方、不正侵入対策製品やアクセス管理製品の導入は進んでいないが、情報漏洩の多発などを受け、IDCでは今後利用が拡大すると予測。またアンケートの結果からアウトソーシングサービスの需要増加を見込んでいる。

また、ヤフー、楽天、DeNAなどインターネットモール運営事業者が、出店者に対してセキュリティソリューションをASPやSaaSにより提供するケースも目だってきており、有力なセキュリティベンダーとなりつつあるという。

(Security NEXT - 2008/07/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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