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G DATAインタビュー - 「犯罪者もスペック重視」日本が狙われる理由

■インターネット上では犯罪が多く、国の規制にもつながる懸念もあるが、どう思うか

H氏:G DATAでは、ほかのベンダーと協力したり、犯罪を確認した場合、警察やシークレットサービスへ通報している。しかし、サイバー犯罪は匿名性が高く、犯罪者を特定するのは難しいことも多い。

セキュリティベンダーとしては、品質の高い製品を提供することにより、ユーザーが安心できる環境を提供したいと思っている。

セキュリティ対策ソフトを使わない、あるいは品質の低いソフトを利用しているような人が減れば、サイバー犯罪そのものも減るはずだ。国が統制したり、自由を奪うような必要はなくなる。

■製品の品質にこだわりがあるとの話が何度も出てきている。ドイツといえば、車、音楽、哲学など、堅牢なイメージをもたれることも多いが、G DATAもそういった「ドイツ気質」を引き継いでいると思うか

H氏:そのようにドイツをイメージしてもらえるのはうれしい。でも、品質がいいのは、ドイツのメーカーだからではなく「G DATA」だからだ(笑)。


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Dirk Hochstrate氏(クリックすると拡大)

インタビューはなごやかな雰囲気のなか進んだ。同氏は、同社のドイツらしさを否定しているが、ドイツ国内でも多くのベンダーがしのぎを削っており、そのなかでシェアを伸ばしている自信から来た言葉だろう。

日本法人の担当者はインタビュー後に、ドイツは品質に厳しく、日本人から見るとやはり「ドイツらしさ」を感じることが多いと話してくれた。製品はもちろん、セキュリティレポートなど個性的な一面を見せる「G DATA Software」。今後の同社動きに注目したい。

(Security NEXT - 2008/05/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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