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G DATAインタビュー - 「犯罪者もスペック重視」日本が狙われる理由

■セキュリティソフトは、乗り換えるのは手間がかかる。日本では1度導入すると、そのまま使い続けるユーザーも多い。ドイツのユーザーは頻繁にソフトを変えているのか

H氏:ドイツでも同様の傾向はある。しかし、意識の高いユーザーは、レビューなどを元に買い換えるケースもある。

■「セカンドオピニオン」として利用できるソフトがあれば比較しやすいと思うが

H氏:常駐しないなど、一部機能が欠けるのであれば、セキュリティを高める効果があると思えない。そのため今のところリリースは考えていない。

■2008年下半期のウイルス市場はどのような情勢になると予測しているか

Dirk Hochstrate氏:マルウェアについては昨年同時期から500%の増加を予測している。ただし、マルウェアの品質自体は高まることはなく、今と同様の状況が続くだろう。

こうしたウイルス増加の背景に、ひと昔前に登場したウイルスがリサイクルされていることが挙げられる。あとはウェブ経由の感染など増加が予測される。手口も悪質になるだろう。

■日本国内では、脆弱性を狙ったウェブサイトの改ざんが多数発生している。ドイツの状況はどうか

H氏:ドイツ国内でも連日のように報道されている。

■話題になることも多いiPhoneやWindows Mobileなどモバイル端末の脅威をどう考えるか

H氏:PC向けウイルスは、第1四半期に15万の新種が見つかっている。一方、Windows Mobileのウイルスはわずか16だ。しかもいずれも危険度が低いものだった。

市場では各社参入が進んでいるが、過激な表現をするならばマーケティング目的という印象も受ける。G DATAでは実際に必要な状況になった時点で製品を提供したい。

(Security NEXT - 2008/05/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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