Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

3月のセキュリティパッチは「Office」に関する4件 - ゼロデイにも対応

マイクロソフトは、月例セキュリティ更新プログラムを公開した。先週公表された予告通り4件が提供されている。

今回提供されたプログラムは、いずれもOfficeに関する脆弱性を解消するセキュリティパッチ。Excel向けのプログラムでは、不正に改変されたファイル表示した際、リモートでコードが実行される脆弱性を解消する。広範ではないものの、一部でスピア攻撃に同脆弱性が利用されたため、同社では1月にアドバイザリを公開していた。

Office全般向けに公開されたプログラムでは、非公開で報告された2件の脆弱性へ対処。不正なOfficeファイルを開いた際、メモリの内容が破壊され、任意のコードが実行されることを防ぐ。またOutlookに関する脆弱性も非公開で報告されたもので、特別に細工された「mailto」のURI が渡された場合、リモートでコードが実行される問題を解消する。

さらにOffice Web コンポーネントに関する非公開の脆弱性にも対応。特別な細工がされたウェブページを表示すると、リモートでコードが実行されるおそれがある2件の脆弱性へ対応した。同コンポーネントは、一部サーバや開発環境などOffice以外の製品でも利用されているケースがあるため、注意が必要。

2008年3月のセキュリティ情報
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/MS08-mar.mspx

マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/

(Security NEXT - 2008/03/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

熊本県農業サイトへのサイバー攻撃、詳細調査でDB侵害が判明
外部からサイバー攻撃、一部業務で遅延も - システムエグゼ
複数サーバでランサム被害、ECサイト運営などに影響 - はるやまHD
「Citrix Bleed 2」への懸念広がる - 提供元は「悪用未確認」強調
メッセージ保護アプリ「TM SGNL」の複数脆弱性、悪用リストに追加
県立高で奨学金申請希望一覧表を生徒に誤配付 - 新潟県
新規就農者向けの研修案内メールで誤送信 - 諫早市
ランサムウェア被害による個人情報流出を確認 - 日本セラミック
都校務支援システムに不具合 - 102校の健診データを誤登録して喪失
「NetScaler ADC」脆弱性、パッチ公開前から攻撃発生