Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ゲームのログイン情報はカード情報より儲かる - セキュリティ専門家が指摘

ファイル共有サイトを通じて流通する人気ゲーム関連ファイルの半数以上が、マルウェアであることがG DATA Softwareの調査によりわかった。

同社が、2007年12月から2008年1月にかけて、30種類の主要ゲームに関連するファイルをファイル共有サイトより入手し、調査を実施したもの。同社が調べた977件のうちの54%を占める528件がマルウェアだったという。

マルウェアの30.3%はP2P経由で拡散するワーム「P2PAdware.a」で、次いで多かったのが、トロイの木馬「Peerad.a(17.8%)」。3位以下も「Kapucen.b」「Padonak.b」などP2P経由で広がるワームが目立った。

同社研究所のRalf Benzmuller氏は、ログイン情報の売買について、盗難クレジットカードの売買より効率よく儲ける手段であると指摘。ゲームへの影響からセキュリティ対策ソフトを停止してしまうゲーマーがいることも攻撃を受けやすい原因として挙げている。また、日本語化パッチなどを偽装し、日本を狙った攻撃もあるとして注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2008/03/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

多治見市の複数小中校で不正アクセス - 迷惑メール1.6万件送信
開発環境が侵害 マルウェア感染と個人情報流出を確認 - ジモティー
「Avast Antivirus」macOS版に脆弱性 - RCEやDoSのおそれ
「MS Edge」にアップデート - 脆弱性14件を解消
「Langflow」に未修正脆弱性、緩和策を - 報告者「修正が後回し」
深刻な「React」脆弱性、米当局が悪用に注意呼びかけ
先週注目された記事(2025年11月30日〜2025年12月6日)
解析ライブラリ「Apache Tika」に深刻なXXE脆弱性 - コア部分も更新を
「React」脆弱性、実証コード公開 - 悪用リスクが上昇
サイバー攻撃で顧客管理システムのPWが流出 - 車検チェーン店