ウイルス検出数が約4割減少、ワンクリック詐欺も激減 - IPAまとめ
情報処理推進機構(IPA)は、2007年12月におけるウイルスおよび不正アクセスの届け出状況を発表した。ウイルスの検出数が約4割減少し、ワンクリック詐欺に関する相談も激減するなど、大きな動きがみられた。
12月のウイルス検出数は約34万個で、11月の約60万個から4割の減少を見せた。また、同日中に発見された同種のウイルスを1件とカウントする「届け出件数」は2239件で、11月の2351件から4.8%の減少となった。
検出数の1位は「Netsky」の約30万個。全体に占める比率は86.1%で、11月とほぼ同水準となっている。検出総数の減少を受けて、ウイルスごとの検出数も11月に比べ減っているなか、2位の「Stration」は約2万3000個で前月の約1万6000個から増加している。3位は「Mytob」の約1万1000個だった。
不正アクセスの届出件数は14件で、そのうち被害があったのは7件。サイトのコンテンツが改ざんされていたケースが4件報告されており、そのうち2件は、サイトにアクセスしただけで不正サイトへ飛ばされ、ウイルスをダウンロードさせられるという悪質なものだった。
また、同機構に寄せられた相談件数は389件で、11月の911件から大きく減少した。特に「ワンクリック不正請求」に関する相談は43件で、最高件数369件を記録した2007年10月からわずか2カ月で激減。同機構ではこの減少について、11月末にワンクリック不正請求業者が逮捕されたことが影響しているのではと分析している。
(Security NEXT - 2008/01/08 )
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