Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

セキュ対策先進企業、自動化や機械学習に注力 - 検知や復旧速度に差

「リーダー」のIT予算におけるセキュリティ分野が占める割合は11.2%で、平均をやや上回るものの、予算に大きな隔たりは見られなかった。一方、投資対象の傾向として、「リーダー」は検知から回復まで迅速に行動することを優先しており、機械学習や自動化を重要技術と位置付けていた。

平均的な取り組みを行う「第2集団」の企業を見ると、サイバー攻撃によるセキュリティ侵害を「1日以内に検知している」と回答した企業は22%だったのに対し、「リーダー」では88%と約4倍のパフォーマンスを得ていた。

また攻撃の阻止に失敗した場合も、「リーダー」の96%は「平均15日以内に復旧している」と回答。一方平均的な企業では、64%が復旧まで16日以上費やし、そのうち半数近くは1カ月以上を要している。

直近12カ月でサイバー攻撃により50万件以上の顧客情報が漏洩した企業の割合を見ると、「リーダー」が15%だったのに対し、平均的な企業は44%と3倍近い差が開いた。

また先進企業の30%が、セキュリティツールのユーザーに必要なトレーニングを提供していたのに対し、平均的な企業は9%にとどまるなど、教育面での違いも見られたという。

20200318_ac_001.jpg
復旧までの時間。紫がリーダーでオレンジが平均的な企業(グラフ:Accenture)

(Security NEXT - 2020/03/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

先週注目された記事(2024年4月7日〜2024年4月13日)
「SECURITY ACTION」の宣言事業者、約4割が効果を実感
活かしきれないセキュリティツール、機能の重複も - Fastly調査
中小企業の3分の1、直近3年間のセキュ投資ゼロ - 「必要性を感じない」
PPAPメール、14.4%が受信を禁止 - 今後3割が禁止予定
「DX」への期待、「特になし」が3割以上 - 課題は人材や予算不足
約3分の1の企業がIoTやOTでセキュリティ事故を経験
セキュ担当者の6割強が「ゼロトラスト」を理解していると回答
フィッシングが猛威 - キャンペーン上位10件は日本標的
サイバー攻撃の被害額、8割超が100万円未満 - 日本損保協会調査