Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

フィッシング攻撃減少するも高水準 - 半数超が「偽Amazon」

11月も前月に引き続き多数のフィッシング攻撃が確認された。「スミッシング」の報告は前月から倍増したという。

フィッシング対策協議会によれば、11月に寄せられたフィッシングの報告件数は7760件。過去最多を更新した前月の8034件から274件減少したものの、前月に次いで過去2番目に多い規模となった。

フィッシング攻撃に悪用されたURLは2087件。前月から410件減少した。2019年7月以降、2000件を上回る高い水準が続いている。一方、同月に悪用されたブランド件数は、前月から1件減少して54件だった。

11月は、「Amazon」をかたるフィッシング攻撃が目立ち、全報告の半数以上を占めた。攻撃の一部ではダイナミックDNSサービスを悪用。短時間でURLを変更していた。

「Apple」「LINE」など大手ブランドや、金融機関、クレジットカードブランドを装うケースについても引き続き報告されている。

20191205_ap_001.jpg
フィッシング報告やURLの推移(フィ対協の発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2019/12/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
フィッシングURLが前月比約84%増 - 使い捨てURLを悪用
「違法情報」の通報が約28.2%増 - 「犯罪実行者募集」は4000件超
フィッシング報告が前月比約35%減 - 悪用URLは約23%増
1年で不正サイトへのアクセス7億件をブロック - 前年から4割増
2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
J-CSIP、2023年4Qは脅威情報15件を共有 - 巧妙なフィッシングの報告も
1月のフィッシング、独自ドメイン使用する送信元メアドが増加
「セキュリティ10大脅威2024」 - 個人の脅威は順位表示を廃止
「フィッシング詐欺」、1年に3回も被害あったケースも